期限の利益の喪失について

期限の利益の喪失とは、定められた期日までに債務を履行しなくてよい権利を失ってしまうことです。住宅ローン契約においては、多額の資金を長期的に借入れ、期日が到来するまでは全額を返済しなくてよい権利のことを期限の利益といいます。期限の利益を喪失することとはつまり、今すぐに残っている債務全額を返済しなければならなくなるということです。

期限の利益を喪失すると、一括弁済が請求されます。住宅ローンともなると数百から数千万円の残債を一度に支払わないとならないため、ほとんどの場合は一括弁済をすることができません。最終的には所有している不動産を競売にかけられ、売却代金から返済に充てることとなります。

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