【任意売却の解決事例】借金のカタに自宅が競売にかけられた。このままでは私も息子も住処を失ってしまう。

〇〇〇〇〇〇様(仮名)

佐渡はつえ(仮名)

年齢
70
性別
女性
職業
主婦
住所
東京都
家族構成
夫、息子(40代)

ご相談内容

夏に向けて徐々に暑くなり始めた5月頃、佐渡さまより一本のお電話にてご相談をいただきました。


離婚した息子さんが慰謝料や養育費の支払いなどで金銭的に困っていたため、知人を頼り複数回に渡って数百万円を借金したとのこと。
当時は息子さんの収入もあったため返済も滞りなく進んでいたが、ある日会社からの給与支払いが止まってしまい知人への返済を滞納してしまうことに。
佐渡さまと旦那さんは共に年金を受給しているものの、旦那さんの入院費や年金を担保にした別の借金などもあり、知人への返済に回す余裕はなく、約1年ほど滞納していたようです。

そして5月に入った頃、競売開始決定通知が自宅に届いたため、このままでは自宅を失い住む場所がなくなってしまうと不安になり、ふと目についた手紙の電話番号に問い合わせをしてみたという経緯でした。

解決までの対応

佐渡さまの旦那さんは入院中で会話もままならず、息子さんはお金のことについては無頓着で自分でどうにかするしかないと、初めてお会いした時の佐渡さまはとても不安なご様子でした。


まずはこのまま何もせずに放置してしまうといつ頃に競売になり自宅を失ってしまうのかをご説明し、任意売却とリースバックの2つの解決方法をご提案。
任意売却で進めていく意思を固めていただけたので、さっそく債権者である知人の方との交渉を進めていきました。


債権者の方はもともと知人ということもあり、今回のトラブルで貸したお金が返ってこないことに加え、佐渡さまに対する信用を損なったと大変憤っておられました。
ですが、競売になった場合は全額回収が期待できなくなることと、佐渡さまご家族が路頭に迷ってしまうことを丁寧に説明したところ怒りをおさめていただき競売を取り下げてもらうことができました。
数か月後、売却活動が順調に進み競売よりも高い金額で売却することができました。売却金額で借金全額を返済することもでき、多少残ったお金で無事新しい住居を見つけ引越することもできました。

相談者からの感想

実は相談した当初は知人とも連絡がつかず、自分たちだけでは交渉することもできない状況で手の施しようがない状態でした。
それが長井さんに相談しお任せしたところからとんとん拍子に話が進んでいき、私も安心して日々を過ごすことができました。


長年慣れ親しんだ自宅を失ってしまったことで大変悲しい気持ちにはなりましたが、その反面今回のトラブルが無事解決できた安心感も同時に強く感じました。
新しい家は前の家よりも小さく狭くはなってしまいましたが、夫が入院している病院の近くにしましたので、これからは会える時間が長くなるのが小さな喜びです。

担当者から一言

今回は個人間の借金が競売に発展するというケースで、任意売却を成功させるにはいくつものハードルがありました。
債権者が金融機関などの民間企業であれば、ビジネス視点で数字を基にした交渉ができるのですが、これが個人となると感情が入ってきます。
「許さない」「話も聞きたくない」と交渉できる余地がない場合が多いのです。
ですが、もともと佐渡さまと知人の方の関係性が良好だったため今回は交渉に応じていただくことができました!
これまでの佐渡さまのお人柄が任意売却を成功へと導いてくれたと思えて、私もとても嬉しく感じました。
新しい家での生活も小さな喜びがあるとのことで、これからも頑張っていただきたいです!